「天台宗僧侶の性加害」告発 被害女性を動かした「伊藤詩織さんの会見」「安倍晋三元首相銃撃事件」との接点
https://news.yahoo.co.jp/articles/80138a747ad59dd190c3d5d6966d11312402674e

 天台宗の寺の住職が足掛け14年にわたって女性を心理的監禁状態に置き、陵辱し続けていた──香川県の小さな過疎の町での驚愕の事態を告発した女性は、2度にわたり、寺からの離脱を試みていた。一度目は寺に引き戻される展開をたどったものの、二度目は脱出。いずれもきっかけは、日本を震撼させた大ニュースにあった。「伊藤詩織さんの性被害告発」と「安倍晋三元首相銃撃事件」との奇妙な接点を追う。

 2度目の転機は2022年7月、安倍晋三元首相が殺害された事件を契機に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に世間の関心が集まったことに端を発する。

 ニュースを動画に撮ってはLINEで叡敦さんに送り続けたのは叡敦さんの夫。夫に聞くと、「妻はあれと同じやと思っとった。(叡敦さんに)入っていない情報を入れたろうと」と話した。受け取った叡敦さんは、「逃げられないと思っていた。かえってきつかった」と述懐したが、変化を促す素地になったと考えてよい。