能登半島地震で、発生約124時間後に珠洲市内の倒壊家屋から救助された坂下ヨシ子さん(93)=同市正院町川尻=が8日、入院先の石川県立中央病院で亡くなったことが分かった。生存率が大幅に下がる発生後72時間を大きく過ぎた1月6日夜に救出され、県立中央病院で治療を受けていたが、約1カ月後に容体が急変した。

 坂下さんは足首を梁(はり)と畳の間に挟まれた状態で見つかり、救出された当時、救助隊員の呼び掛けにはっきりと受け答えをしていた。長男の誠一さん(72)は「入院中に家族や親戚と話ができたのがせめてもの救い。母を助けてくれた関係者に感謝している」と話した。

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