新規参入から、わずか3年で破産手続きを始めたのは、長野県茅野市に工場を持つ「クリケットファーム」。
親会社を含めた3社での負債総額は2億4290万円にのぼる。

同社の手がけるコオロギパウダー配合の食品は、茅野市や岡谷市のふるさと納税の返礼品にも採用され、
NHKや民放のテレビ番組でも取り上げられていた。
しかし2023年12月分の家賃支払いが止まり、2024年1月に弁護士から倒産する旨の連絡が入ったという。

これまでベンチャーの浮き沈みを見てきた元大和証券の経済ジャーナリスト・内田裕子氏は、
社会課題の解決は、あらかたやり尽くされていて、「理念や志が高くても、商売にならないものは3年が限度」
とされていると説明する。
クリケットファームについては「SDGsというきれい事だけではビジネスできない部分と、
ベンチャー投資ブームが終わったという2つが重なった事例」との見方を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/985f526c523b08765958b83b1d047d7fa0ed4e4f