米国を目指す中国人移民、激増 周体制への不満
https://www.sankei.com/article/20240214-YOFN4AIU5BPRXIDH3G3JQIOA3U/

米国へ不法に渡る中国人が昨年から激増している。南部国境で1年間に拘束
された中国人は過去最多を大幅に更新。カリフォルニア州では不法入国者の
3割以上を中国人が占める国境地帯もある。背景にあるのは習近平体制の強
権支配や経済困窮だ。

山東省出身の30代女性、張さんは夫と10歳前後の長女の3人で米国境を越
えた。数カ国を経由し、入国にビザが不要なエクアドルに入った後、主に陸路
で北上。多くの移民が命を落としたコロンビアとパナマにまたがるジャングルも
通った。

危険を覚悟で米国を目指したのは、習指導部の「愛国教育」を長女に受けさせ
たくなかったからだ。新型コロナウイルス感染拡大を抑え込む「ゼロコロナ」政策
により「多大な経済的影響」を受けたことも拍車をかけた。

祖国の親族や友人にはもう会えないが「きっと決断を理解してくれる」と張さん。
米国に足を踏み入れ、頭に浮かんだのは「自由の2文字だ」と語った。



米国境警備隊員らの前で並ぶ中国からの不法移民ら=
1月23日、カリフォルニア州ハクンバホットスプリングス(共同)
https://imgur.com/se8hXiN.jpg