投資だけじゃない…中国人タワマン爆買いは居住目的へ 日本の“安定”“安全”に魅力

 中国人による日本の不動産の購入目的が変化しています。中国人富裕層のマンション爆買いの現場に密着しました。

■1億6000万円を即決購入 投資ではなく…

 ユニークな個人旅行が主流になり始めた今、こんな中国人の姿もありました。

 場所は、東京ドームに程近い一等地。上海でネット通販の会社を経営する李さん(40代)は、家族同伴で高級マンションを探しにやってきました。

李さん
「とてもいい物件ですね。駅から近くて便利です」

 間取りは2LDKで、72平米。1億6000万円のマンションを即決で購入しました。

李さんの妻
「この部屋、寝室としても使いやすそうね」

李さん
「値段もお手頃だしね」

 円安メリットのおかげで、中国よりも、日本の不動産の方がお得感があるといいます。

 やはり、「投資目的」で爆買いかと思いきや…。

 40代の李さんは、妻と中学生の娘の3人家族。JR水道橋駅に近いタワーマンションを選んだのは、近くに学校が多いことが理由でした。
 娘の教育は、日本で受けさせたいとも考えています。


居住目的でマンションを購入するシーさん

 投資ではなく、居住目的で日本の高級マンションを購入する中国人富裕層。それは、香港の投資コンサルタント会社に勤めるシーさん(40代)も同じです。

シーさん 香港在住(上海出身)
「結構、いい物件だと思います。視野(景色)が良くて遠いところまで見えます。仕事が終わったら、癒やされますね」
 学生時代に日本で過ごしたため、日本語も堪能です。

 物件は、西新宿の一等地にそびえるタワーマンション。間取りは3LDKで、92平米。1億8000万円を即決しました。

シーさん
「いつか日本に戻って住む予定です。まずは投資。物件を準備しておいて、将来戻って住む所にしたい」
 日本の経済・社会の安定性に魅力を感じているといいます。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900001541.html?page3