"疑う余地がない"温暖化とどう向き合う?
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/453535.html
IPCCの報告書は各国政府がチェックし承認するプロセスを経て公表されるもので、表現は厳密で慎重なものになります。例えば「人間のせいで温暖化が起きているのか」といった基本的なことでも、前回の報告書では95%以上の確からしさを示す「可能性が極めて高い」という表現をするなど、これまでは断定は避けてきました。

しかし、世界の1万4千本もの科学論文などを踏まえてまとめられた今回の報告書では、初めて、「人間の影響が大気・海洋・陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と断定しました。

これまで長年、根拠に欠ける温暖化懐疑論が先進国にも根強くあって、対策にブレーキをかけてきた面もありますが、国際社会に明確な結論が示されたことで、今後は対策を怠る言い訳ができなくなった、とも言えます。