瞳は雄弁…岸田首相「政治とカネ」野党追及に“秒速”で目のパチパチが止まらない


 自_民党派閥の裏金事件をめぐる国会論戦がちっとも深まらない。

 岸田首相も出席した14日の衆院予算委員会の集中審議。「政治とカネ」をテーマに実施されるのは、今国会で2回目だ。野党が代わる代わる裏金事件の実態解明を求めたものの、岸田首相は「説明責任を果たすよう促している」の一点張り。不毛な7時間だったが、岸田首相の脳内がチラ見えした。

■政倫審と総裁選

 野党側トップバッターとして質問に立った立憲民主党の山井和則議員は、持ち時間30分をフルに使い、政治倫理審査会への二階元幹事長と安倍派幹部の出席を要求。政倫審の野党メンバーは前日、自_民党の田中和徳会長に正式に申し入れており、あとは岸田首相の号令ひとつだからだ。

「決断しないのは自_民党、岸田総理が決断しない限り実現しない。止めているのは岸田総理ですよ」「この場で自_民党として、安倍派幹部や二階議員に政倫審出席を促すと明言してください」と求める山井氏。「党として説明責任を果たすよう促して参りましたし、これからも促して参ります」とかわす岸田首相。こんなやりとりを15往復も繰り返した。

 言質を取らせない防衛ラインを死守するため、岸田首相はゼロ回答をリピート。後半にはニヤニヤする余裕すら見せていたが、業を煮やした山井氏からこう突っ込まれると、秒速で目をパチパチパチパチパチパチ……。

「岸田総理は総裁選のことを考えておられるんですか。二階議員や安倍派幹部に(政倫審に出席するよう)言ったら、9月の総裁選で安倍派は応援してくれないかナー、二階派を敵に回すと総裁続投無理かナー。脱派閥とおっしゃる総理が、いちばん派閥の論理で動いているんじゃないですか」


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https://news.yahoo.co.jp/articles/7e7183ce6ec064ad198d7ddd241d27792bdb3506