ノルウェーからの報道によると、2011年に同国で77人が犠牲になった連続テロ事件の実行犯アンネシュ・ブレイビク受刑者(45)が、
刑務所での長期の隔離収容は「非人道的」として起こした訴訟で、裁判所は15日、「人権侵害に当たらない」との決定を下した。
 
過激な極右思想に染まっていたブレイビク受刑者は11年7月22日、首都オスロの官庁街で自動車爆弾により8人を殺害。
その後、近郊のウトヤ島で行われていた青年キャンプで銃を乱射し、69人が死亡した。
翌年に同国では最高刑の禁錮21年が言い渡され、他の受刑者とは隔離された厳重警備の施設に収容されている。
 
ブレイビク受刑者は、こうした環境が欧州人権条約に違反するとして、ノルウェー政府を訴えていた。
これに対し、裁判所は「受刑者は良好な物的環境下で、比較的自由な日常生活を送っている」と指摘した。
同受刑者の施設には居間や台所、ジムがあるほかテレビやゲーム機も利用でき、本人の希望でインコ3羽が飼われていると報じられている。 

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