https://gendai.media/articles/-/124115

オーストラリア出身のライオーン・マカヴォイ監督が制作したドキュメンタリー映画
『The Ones Left Behind: The Plight of Single Mothers in Japan(取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境)』は、
題名の通り、日本で「取り残された」状態の母親たちの素顔を映し出す。

「日本では、苦しいと人に言うこと、支援を求めることを、恥だと考える傾向がとても強いのだと分かりました。
とりわけ、一人で子どもを育てることになったのは自分の責任だとして、困窮は『しかたのないこと』と諦めるシングルマザーが多いのです」(マカヴォイ監督)

監督の妻のあゆ里さんも、かつてはシングルマザーだった。彼女の母もまた、そうであった。あゆ里さんは、当初、この映画の構想に真っ向から反対したという。
「私も母から『努力すれば何とかなる』と教えられて育った。なので、シングルマザーたちがカメラの前で苦労を話すことに拒否感を覚えたのです。
でも、それは差別感だったのだと気づくことになりました」(マカヴォイあゆ里さん)