ロシアで増える密告……同僚でも他人でも 国のためか怨恨か
https://www.bbc.com/japanese/articles/c2v4depny62o

戦争が始まって以来、あまりに大量の通報が次々とくるため対応しきれないのだと、ロシア警察は認めている。
「誰かがロシア軍を批判したという訴えが、延々と届く」ため、警察はその捜査と対応に多くの時間を割いているのだと、警察関係者はBBCに匿名で明らかにした。

「特別軍事作戦」をめぐり「何かしら他人を攻撃したい人たちが、常に言いがかりの口実を探している」のだと、引退間もない警官がBBCに話した。

「おかげで、たとえ具体的な中身のある本物の案件がいざ来ても、捜査しようにも人手がない。みんな、ウクライナの旗に見えるカーテンを見たという、どこかのおばあちゃんの話を確認しに、出払ってしまっているので」

プーチン大統領は、「裏切り者を罰せよ」と繰り返している。そして、ウクライナでの戦争に終わりは全く見えない。
それだけに、コロブコワさんのような常習的な密告者も、ほかの市民について密告するのを全くやめようとしない。

「私はこれからも、通報文を書き続ける」と、彼女はメールでBBCに伝えてきた。
「たくさん書かなくてはならないので、忙しい」のだという。