市街地にニホンカモシカ、3時間にわたり逃げ回る…原則捕獲禁止だが特例で「一時保護」

静岡県島田市の市街地に15日朝、体長約1メートルのニホンカモシカ(国特別天然記念物)が現れ、約3時間半にわたって逃走し、騒ぎとなった。けが人などはなかった。

同日午前7時頃、「祇園町の解体工事現場にカモシカがいる」と住民から島田署に通報があり、同署や市、県などの約40人が出動。
カモシカは住宅街や中心街を西方向へ駆け回り、同10時半頃、約2キロ離れた屋内駐車場で保護され、市職員らが山林へ放した。同市によると、市街地で見かけるのは珍しいという。

ニホンカモシカは原則捕獲できないが、今回は現れた場所が市街地で、人的被害やカモシカのけが防止などのため一時的に保護したという。市農林整備課の担当者は「慎重に対応した。被害がなくてよかった」とホッとした様子で話していた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240216-OYT1T50060/

市街地に現れたニホンカモシカ(静岡県島田市提供)
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