ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、各国の首脳が外交や安全保障などについて話し合うミュンヘン安全保障会議に登壇した。
ロシアによる全面侵攻開始からまもなく2年となる中、欧米からの軍事支援は先細っており、「人為的な武器不足」が生じているとして、さらなる支援を訴えた。


厳戒態勢の中、18分間にわたって演説したゼレンスキー氏は、ウクライナ軍が同日、東部ドネツク州アウジーイウカから撤退したことに触れ、「正しい決断が下された。兵士の命を守るために必要だった」と強調した。

また「アウジーイウカで、ウクライナ人とロシア人が死亡する割合は1対7だ。1人を失うことさえ悲劇だが、この小さな街で何が起こっていたのかを正確に理解する必要がある」とも述べ、
ロシアが人員をつぎ込み、多大な犠牲を出しつつも攻勢を強めていると指摘した。

ウクライナへの支援をめぐっては、先導してきた米国や欧州連合(EU)からの武器や弾薬の供給が追いついていない。
ゼレンスキー氏は「親愛なるみなさん、残念ながら武器の人為的な不足によって、(ロシアの)プーチン大統領は現在の激しい戦争に適応できてしまっている」と述べ、さらなる武器の提供を訴えた。
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