「ランチを盗まれた」として同僚を殺害した男 懲役100年の判決下る(米)(Techinsight)
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ランチを盗まれたことに腹を立てて同僚を殺害した男の裁判が先月30日に行われ、懲役100年の判決が下された。執行猶予30年が付いているものの、少なくとも70年は服役することになるという。男は殺害を計画してから実行するまでの数日間、「殺人のための練習をしていた」と供述していると、米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

米バージニア州フェアファックス郡連邦検事は先月末、第一級の殺人罪に問われていた同州アレクサンドリア在住のバゼン・ベルヘ(Bazen Berhe、25)に、執行猶予30年付きで懲役100年の判決が下されたと公表した。

事件が発生したのは2021年4月17日のことで、フェアファックス郡ベイリーズ・クロスローズにあるディスカウントスーパー「Target」の清掃員として働いていたバゼンは、同店舗の駐車場で同僚のエルナン・レイヴァさん(Hernan Leiva、58)を殺害した。バゼンはこの3日前、エルナンさんに「職場の冷蔵庫から自分のランチを盗まれた」と言い、腹を立てたバゼンはエルナンさんを殺害して復讐しようと企てた。

ランチが盗まれた翌日、仕事を終えたバゼンはハンマーと2本のナイフを購入した。そして事件当日、バゼンは駐車場でエルナンさんが来るのを待ち伏せしており、同じ時間帯のシフトに入っていたエルナンさんが現れると、ハンマーで殴ったり、ナイフで刺したりした。

一度その場から逃走したバゼンだったが、通報を受けた警察官が現場検証している際に駐車場に戻ってきた。エルナンさんを殺害したことを自供し、2023年10月に第一級の殺人罪を認めた。その後、バゼンは殺害を計画してから事件当日までの間に「殺人のための練習をしていた」と供述したという。

裁判でバゼンは、「可能な限り厳しい判決を下されないのであれば、他人を殺害するか傷つける」と脅迫するような発言したと報道されている。スティーヴ・デスカーノ検察官(Steve Descano)は、「エルナンさんの悲劇的な死は、悲しみに暮れる家族と地域社会に、分別のない暴力行為の後では決して元通りに戻ることのない悲しみを残しました。今回のケースは危険性を自ら主張する他に例を見ないものであり、判決は公共の安全を維持するために必要なものでした」と、懲役100年になった経緯を説明した。

このニュースを見た人々からは、「本当にランチを盗まれたなら確かに腹が立つけど、殺人を犯すほどではないよ」「さすがにやり過ぎ。他にも何かあったに違いない」といった声があがっている。