バハマのパラダイス島にある複合リゾート施設で1月15日、米メリーランド州から家族と観光に来ていた10歳男児がサメに襲われた。男児はサメが放たれた水槽内を散歩するアクティビティに参加中で、右脚を噛まれたという。このたび当時の映像が米ネットメディア『TMZ』によって公開され、衝撃が広がっている。

事故があったのはパラダイス島で人気の高級リゾートホテル「アトランティス・パラダイス・アイランド・バハマ」で、男児は当時、専用のヘルメットを被って酸素ボンベを背負い、スタッフと一緒にサメの水槽に入ったという。

そして水槽の底に立っていたところ、2匹のサメが男児の周りを攻撃的に泳ぎ、そのうちの1匹が男児の脚に突進。男児はバランスを崩し、サメの上にまたがるような格好になった。

サメはその後、素早く転回し、男児の右ふくらはぎあたりに噛みついたそうで、これが大量出血に繋がった。

当時の水中内の動画では、脚から出血したまま必死に浮上して泳ぐ男児と、それを見て水槽内に飛び込み、男児を掴んでハシゴまで連れていく父親の姿が映し出されており、男児の周りの水が赤く染まっているのが見て取れる。


一方で水中に入らずに待機していた母親は、「サメが男の子を噛んだの?」と叫んだ後、それが自分の息子であることを認識し「オーマイガーシュ。あれは私の息子よ! 緊急コールして!」と悲鳴をあげていたそうで、現場は緊張に包まれた。

こうして男児は、その場でスタッフの応急処置を受けた後、病院に搬送されて手当てを受けた。容体は安定していたそうで、すでにアメリカに帰国している。

なお同アクティビティは10歳以上の参加が可能で、「簡単で楽しいプログラム」として30分で約1万6200円(110ドル)で提供されていた。しかしこの事故を受け、水中散歩を運営していた会社「ブルー・アドベンチャーズ(Blue Adventures)」はこのアクティビティを中止して内部調査を開始した。当局の調べに対しても、全面的に協力する姿勢を示している。

今回のニュースには、「誰が10歳の子をサメと一緒の水槽に入れるの? 親の責任だよ」「サメと泳ぐならケージに入るべき。安全対策を怠った運営側を訴えるべきだね」「なにを調査するっていうの? 飼い犬と散歩じゃなくてサメだよ。誰も危険に気付かなかったの?」「なぜ子供のそばにスタッフがいないの?」「起こるべくして起きたこと」といった厳しいコメントが寄せられている。

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