アイヌ民族の先住権訴訟「会長の遺志引き継ぐ」 宇梶静江さんら登壇

北海道浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」が18日、先住民族の権利(先住権)への理解を深めようと開いた国際シンポジウムや
その成果としてまとめた共同宣言について、札幌市北区の北海道クリスチャンセンターで報告会を開いた。
アイヌ文化伝承者の宇梶静江さん(90)ら約100人が参加した。

ラポロアイヌネイションは国と道に対し、地元の川でのサケ漁を先住権として認めるよう求める訴訟=4月18日に判決=を札幌地裁で起こしている。
昨年には、五つの国・地域から七つの先住民族を招いて国際シンポジウムを主催し、各国政府に先住権の実質的な保障を求める「ラポロ宣言」をまとめた。

膵臓(すいぞう)がんで今月死去した差間正樹会長のおいで、会長代行を務める差間啓全さん(57)はこの日、
「正樹さんの遺志を引き継ぎ、先住権を求める裁判を闘っていく。それが恩返しや供養になると思っている」と決意を語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/104045cc8559f2783a54f145c85f58c50f9cebb8