「はだか祭り」として知られる奇祭「西大寺 会陽えよう 」(国重要無形民俗文化財)が17日夜、岡山市東区の西大寺観音院で行われた。祭りは新型コロナウイルス禍以前の姿に戻り、締め込み姿の男衆が福を授かるとされる「 宝木しんぎ 」の争奪戦を4年ぶりに実施。約9000人が激しくぶつかり合い、境内は熱気に包まれた。

観音院の本堂やその周辺は、午後9時半頃には男衆で埋め尽くされ、手を上に伸ばしながら雄たけびを上げていた。

 男衆が密集する本堂は、1人あたりのスペースが一升ますほどしかないとされる。
すさまじい熱気による脱水症状や摩擦熱によるやけどを防ぐため、御福窓などがある本堂2階からひしゃくで水がまかれる。その影響か、本堂には白い湯気も立ち上った。

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