https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-20/S94MECT0AFB400
ブラジル、駐イスラエル大使を召還-ルラ大統領発言で外交関係悪化
ブラジルのルラ大統領がパレスチナ自治区ガザでのイスラエルの軍事作戦をホロコースト(ナチスによるユダヤ人大量虐殺)になぞらえて批判したことで両国関係は急速に悪化しており、
ブラジル政府は協議のため駐イスラエル大使を本国に召還した。
フレデリコ・メイヤー駐イスラエル大使をテルアビブから呼び戻す決定は、ブラジル外務省の声明で確認された。
わずか数時間前には、イスラエル政府が同大使をホロコースト記念館に呼び出し、ルラ大統領の18日の発言について抗議した。
イスラエル政府は、発言が撤回されるまではルラ大統領の訪問を歓迎しない意向を示している。
ブラジルや他の途上国の一部は、パレスチナでの死者数増加でイスラエル政府を繰り返し批判してきた。
だが、ルラ氏の発言は今週後半にブラジルのリオデジャネイロで開催される20カ国・地域(G20)外相会合に影響を与えるものとなりそうだ。
ロシアによるウクライナ侵攻とイスラエルによるガザ攻撃を巡っては以前から意見の相違があり、G20会合で主要議題となる可能性は高いとみられていた。