イギリスにおける陛下の野党(へいかのやとう、男性君主の治下においては 英: His Majesty's Most Loyal Opposition/女性君主の治下においては 英: Her Majesty's Most Loyal Opposition、公式野党、Official Opposition)は、大抵の場合、2番目に大きい議席を庶民院に有する政党のことを指す。2010年5月からは労働党がそれにあたる。
陛下の野党(His Majesty's Opposition)という表現が初めて使われたのは1826年のことであったが、当時は近代二大政党制の出現前であり、議会は既にホイッグ党とトーリー党が主要2政党ではあったものの、当時の英国議会は今日のような高度に統一された政党よりは、むしろ私利と間柄と派閥で構成されていたというのが実情であった。この表現は当初、庶民院に於いて、外務大臣ジョージ・カニングを攻撃する際に、冗談半分で使われたものであった。
It is said to be hard on His Majesty's Ministers to raise objections of this character but it is more hard on His Majesty's Opposition to compel them to take this course.
(陛下の大臣らの品性に異議を唱えることは彼らにとって耐えがたいことだと巷間言われているが、陛下の大臣らにそれを行わせるのは陛下の野党にとって尚更耐えがたいことだ)
—John Hobhouse, 1st Baron Broughton
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