避難所の炊事「男性もカレーくらい作ってほしい」 女性に偏る傾向、役割固定化に懸念の声
発災から1カ月が経過した2回目の訪問の際には、状況がより過酷になっていたという。
2次避難先に移動したり、仕事を再開したりして、避難所の女性の働き手が少なくなり、残された人の中で、役割の固定化が鮮明になっていた。
「ちょうど避難所に新しく、洗濯機や簡易シャワー設備が入ったところだったが、
女性たちは歓迎しつつも『この管理も私たちがすることになる。人が少ない中、できるのか』と心配していた」と小山内さんは振り返る。
断水が続く中、避難所で過ごす人のために3食用意するのは重労働だ。
小山内さんは「女性らは『それが自分の役目』と一生懸命、料理をしていたが、一人ずつ、じっくり話を聞いていくと、
『男性にカレーでもいいからつくってほしい』という本音を支援のメンバーに打ち明けてくれた」と語る。
https://www.sankei.com/article/20240220-M7DEKIVIXJJPRLTO5JM4OV3OAU/