“頂き女子りりちゃん”を名乗り、複数の男性から総額2億円をだまし取り、さらにそれらの“所得”を申告せず4000万円を脱税したとして、現在公判中の渡辺真衣被告(25才)。
逮捕前に配信していた動画で見せた金髪にピンクのスウェット姿や「おぢ」と呼ぶ年上男性たちから金銭を搾取するテクニックをまとめた「マニュアル」を販売していたこと、
だまし取った金銭の大半をホストクラブにつぎ込むいわゆる“ホス狂い”だったことなどから、
一部でカルト的な話題を呼び、裁判中の一挙一動が連日報道されている。

《たいほされてから今日で122日目。本当にやっと最近になって「ホストクラブはおかしい」と考えられるようになりました。
ホス狂いもホストも救われない。みんなおかしいことに気づいているから誰かが先陣きってこのホストクラブの今の「あたりまえ」を変えていかないといけないと思っています》

シンプルな白い便箋に5枚にわたってびっしりと綴られた丁寧な文字。
留置所で次の公判を待つ渡辺被告から最初の手紙が届いたのは、昨年12月25日のことだった。

中略

加えて、筆者が複雑な気持ちになったのは「事件」についての言及が一切なかったことだ。

手紙では渡辺被告が動画の中によく登場させていた「ちいかわ」についてや、筆者が歌舞伎町で取材していた時に出会った渡辺被告との共通の知人の近況についてなど、渡辺被告が関心をもっているとみられるあらゆる話題に触れられていたが、
逮捕された時の心境も、被害者のことも、何一つ書かれていなかった。


《私は歌舞伎町で成長して強く育ったからホストクラブもあの町も大好きです。だからホストクラブをもっと良い形にして残せたらいいのに、と思います。
今のホスクラはシステムも価値観もきたなくてどすぐろくて闇でしかないです。
もしこのまま変化なくホスクラが のこるならあそこにいる人間たちは、ずっと世の中でうしろ指さされる。私はそれがいやです》

《●●くんも●●くんも(※いずれも渡辺被告が指名していたホストの名前)人間として心がキレイでとてもステキな人たちです。
彼らがあの町の被害者となるのが本当にゆるせない…。ちゃんと未来が描けるような場所になったらいいのに。》

《女の子がホスクラに行かなければ、被害がでません。って状態じゃなくてホストクラブの今の観念すてさって、女の子がきても安全ですって状態にしなければ。》

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