4年前(令和2年)、京都市にある京都第一赤十字病院で脳腫瘍の手術を受けた70代の女性が、手術後にしびれなどの症状が出たのは腫瘍ではない脳の組織を誤って摘出されたことが原因だとして、病院側に2800万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしたことがわかりました。
訴えを起こしたのは、4年前、京都市にある京都第一赤十字病院で脳腫瘍の手術を受けた70代の女性です。
訴状などによりますと、脳神経外科の医師の手術を受けた際、腫瘍ではない脳の組織を誤って摘出されたため、手術後に右半身がしびれるなどの症状が出たとしています。
女性は同じ日に再手術を受けて腫瘍を切除しましたが、しびれなどの症状で仕事を続けられなくなったとして医師と病院を運営する日本赤十字社に対し、あわせて2800万円余りの損害賠償を求める訴えを京都地方裁判所に起こしました。
この病院の脳神経外科をめぐっては、手術の説明や記録が適切に行われなかったり、安全管理についての検証が不十分だったりしたケースが3件あったとして、京都市が先月(1月)、改善を求める行政指導を行っていて、関係者によりますとこの3件には今回の女性の手術が含まれているということです。
病院は取材に対し、「係争中の件に関しては回答を差し控えます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20240221/2010019578.html