「胸が大きくなる」や「背が伸びる」など、牛乳にまつわる話を聞いたことがある方は多いでしょう。本記事では、牛乳を飲むと本当に胸が大きくなるのか、その真意とバストアップに有効な食材について、共立美容外科の遠山貴之さんに聞きました。

 牛乳にはタンパク質や脂質、ビタミンなどが含まれており、胸の主な構成組織である脂肪や生育に必要なホルモンの材料となる栄養素です。

 胸を大きくするには、乳腺などの内部組織を発達させる必要があります。内部組織には女性ホルモンであるエストロゲンや、プロゲステロンなどの働きが欠かせません。胸の内部組織が発達すると、それらを守ろうとして脂肪の量も増え、バストが大きく成長します。

 女性ホルモンは第二次成長期となる10~20代に積極的に分泌され、胸の発育を促します。そのため、20代半ばを過ぎると大幅なバストアップは得られません。必要な栄養を摂取し、血行が良くなるマッサージなどを取り入れると、日常生活の中でもハリのある胸を維持することができます。バストアップに良い食品をいくつか紹介します。

 豆腐や納豆、きなこなどで得られる「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ており、体内の女性ホルモンが減少した時に変わりの働きをします。また、キャベツやブロッコリー、りんごなどで得られるミネラルの一種「ボロン(ホウ素)」は、乳腺の発達に必要なエストロゲンの血中濃度を高めたり、分泌量を増やす働きがあります。

さらに、バストを支えるクーパー靱帯の主な成分「コラーゲン」を得るには、タンパク質だけでなく、鉄や亜鉛とともに、ビタミンCを豊富に含んだ食材を摂取する必要があります。例えば、タンパク質を含む肉、魚。ミネラルを含む小松菜やほうれん草、海藻類。ビタミンCを含むアセロラやレモン、ピーマン。ビタミンEを含むかぼちゃやアボカド、アーモンド。アミノ酸を多く含む米や肉、魚、卵、野菜。ただし、これら食材でも摂り過ぎは良くないので、気をつけましょう。

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