ロシア産品を中国が買い支え 対ウクライナで緊密さ強調も 侵攻から約2年、ロシアと中国の今
2/24(土) 11:51配信

 【北京・伊藤完司】ロシアによるウクライナ侵攻から約2年。対ロシア制裁に加わっていない中国では、通販サイトでお菓子や蜂蜜などのロシア産品が盛んに販売され、中国側がロシアを貿易で支える一端が垣間見える。インターネット上で動画を配信しながらロシア産品を販売するライブコマースでは「中国とロシアとの協力は無限」などと強調し、両国関係の緊密さを見せつける業者もいる。

 中国の動画配信サイト「bilibili(ビリビリ)」では「ロシア国家館」と題したサイトがロシア産のチョコレートやお菓子、蜂蜜などをPRしている。画面には通販サイトのリンクが貼り付けられ、視聴者は気に入ればすぐに購入できる。

 サイトのサブタイトルは「ロシア人は中国人をだまさない」。ロシア人とみられる女性が流ちょうな中国語で「無添加で無糖。子どもからお年寄りまで安心して飲める」と、粉ミルクを売り込んでいた。放送中、番組側が画面上に「私たちは平和を勝ち取る」と、ウクライナ侵攻を意識したとみられるメッセージを発信していた。

 大手通販サイト「淘宝(タオバオ)」でもロシア産のチョコレートやお菓子が人気で、数万~数十万個を売り上げる商品もあった。

 かつて中国とソ連の関係が良好だったことから、中国人にとってロシアのお菓子や料理はなじみがあるという。北京のメディア関係者は「ロシアのライブコマースをよく目にするようになった。制裁が続く中、輸出先として中国を重視しているのだろう」と話している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/aeca735dafdf40c0b5f80cb3e066e17ac5b06350