日本はあんな国だっただろうか」。最近、日本関連のニュース見るたびに自然に出てくる独り言だ。円価値が連日下落して日本経済を懸念する声が出ていたのがつい数日前のようだが、状況が一変した。心配した声は跡形もなく、羨ましさだけがあふれている。

日本証券市場の代表走者、日経225平均株株価(日経指数)は22日、3万9098.68で取引を締めくくった。

「バブル経済」時期だった1989年12月29日(3万8915.87)以来、34年2カ月ぶりの最高値だった。

円安で実績が良くなった輸出企業と半導体株価指数上昇を牽引(けんいん)している。だが、日経指数の最近の上昇は単に人工知能(AI)のような個別好材料で関連企業の株価が急上昇しているのとは次元が違う。

全般的に日本証券市場に激しい投資の風が吹いているのだ。
足踏みを続けている韓国証券市場を見ていると羨ましいことこの上ない。短期間で株価が急騰して「バブル」という指摘も出ているが、歴代級の上昇、外国人投資の増加は結局日本経済のファンダメンタルズがそれだけ堅実だという証拠だからだ。
だが、憧れの対象は史上最高値である指数や、日本経済のファンダメンタルズではない。

台湾の半導体ファウンドリ(委託生産)企業であるTSMCは最近熊本に半導体製造工場を竣工した。着工から竣工までかかった期間はたったの22カ月。工場規模が小さいというわけでもない。
半導体製造工程に必須であるクリーンルームだけで4万5000平方メートルあり、東京ドームの面積とほぼ同じだ。

当初工事期間も5年だったが、「半導体産業再建」という目標を掲げた日本政府の全面的な支援の中で365日24時間工事を進めた。日本でも類例を見つけるのが難しいほどの速度だ。

新型コロナウイルス(新型肺炎)パンデミックの時、韓国をはじめ多くの国々が日本をあざ笑っていた。
当時、日本医療機関はコロナ感染者と分かれば医師が手書きで感染者発生申告書を書いた後、ファックスで保健所に送った。保健所ではファックスに書かれたデータを一つひとつ手作業で集計する作業を繰り返した。
その過程で多くのミスが発生して措置が遅れた。現実とかけ離れた姿に「日本はあんな国だっただろうか」と疑う声も聞こえたが、2年余り過ぎた今はただ驚くばかりだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/acb6a2dce87f72b20dc1115ac38968ac92f506e5