49年逃走の桐島容疑者と特定 病院で名乗った男 連続企業爆破事件

1974、75年に起きた連続企業爆破事件で、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配された桐島聡容疑者(70)を名乗った後、入院先で死亡した男について、警視庁公安部は桐島容疑者本人と特定した。容疑者死亡のまま27日にも爆破5事件について、同容疑などで書類送検する。捜査関係者への取材でわかった。

男は今年1月上旬、神奈川県鎌倉市の病院に「内田洋」の名前で入院した。末期の胃がんだった。1月25日、病院側に「最期は本名で迎えたい」と名前を明かした。

男は公安部の事情聴取に、桐島容疑者本人しか知り得ないような事件や家族構成の話をしたという。同県藤沢市の土木会社に「内田」の名で約40年間住み込みで働いていたことも判明した。

男は1月29日に死亡。公安部はDNA型鑑定で複数の親族と照合するなどして本人確認を進め、2月2日には土木会社近くの自宅を捜索した。本人特定につながる物品があるかどうかなどの精査を続け、DNA型鑑定や本人への聴取結果、関係者への聴取などと合わせて、「内田洋」が桐島容疑者であると判断した。(比嘉展玖)

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