https://mainichi.jp/articles/20240227/k00/00m/040/118000c

群馬県館林市立中学校で2016年、当時3年生だった男子生徒が柔道部の練習中に頭を打って意識不明の重体になり、後遺障害を負った事故で、市が生徒側に約1億7100万円の損害賠償金を支払うことで合意した。3月1日開会の市議会定例会に議案を提出し、可決されれば正式に和解する。

 市教育委員会によると、男子生徒は同年5月、学校の柔道場で、事前に技を相手に知らせてかけ合う練習中に、大内刈りから大外刈りの連続技を受け、畳に頭を打った。その後も治療を続けたが改善が見込めない「症状固定」に認定された。市は見舞金として既に3600万円を支払った。残る1億3500万円のうち、1億円は全国市長会学校災害賠償補償保険から拠出され、残りの3500万円を市の予算で支払う