
【2月27日 AFP】厳しい寒さと大雪が続くモンゴルで、今冬はこれまでに210万頭の家畜が死んだことが分かった。農牧業省が26日、明らかにした。
内陸部にあるモンゴルの冬は厳しく、気温が氷点下50度になる所もある。
だが、国連(UN)の最新の報告によると、今冬は例年より寒く、降雪量も多い。
農牧業省によると、26日までに210万頭の家畜が飢えと疲労で死んだ。
公式統計によると2023年末時点で、同国のヒツジ、ヤギ、馬、牛など家畜の数は6470万頭に上った。
こうした極端な気象は「ゾド(寒雪害)」と呼ばれ、膨大な数の家畜が死ぬことが多い。
国連によると、気候変動によってゾドの頻度と規模が増している。
モンゴルでは過去10年で6回のゾドが発生した。
また昨年の夏の干ばつで、家畜が厳しい冬を越すために必要な脂肪を十分に蓄えることができなかったため、今年のゾドの被害が大きくなっている。
今年の積雪量は1975年以来最高を記録。このため遊牧民が寒冷地から出られず、近くの町に家畜の餌や干し草を買いに行くことができなくなっている。
政府は主要産業である畜産業界の損失を防ぐため、遊牧民に飼料を届ける支援策を打ち出した。(c)AFP/Byamba-Ochir Byambasuren with Khaliun Bayartsogt in Ulaanbaatar
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