【勉強になるお出かけ】東京ジャーミィ② | 私の王子様
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東京ジャーミィに行った話の続きです。

友達と色々、建物内を探検して疲れたので、礼拝堂で座って休んでいると、ちょっとしたハプニングが起こりました。

かなり中性的な見た目の若い日本人男性が入ってきたんです。

近くで見たり、会話してるのを聞くと、声が低いので男性だとわかるんですが、細身で、髪も肩くらいあり、服装も原宿系の黒ベースな格好で、ダーク寄りの口紅、肌も美白でファンデーションもしており、お肌もキレイだったので、遠目から見ると女性にも見え、日本人の私もかなり近づかないと男性だと気づかないほどでした。

原宿系の尖ったファッションが好きとか、ビジュアル系バンド好き、もしくは美意識の高い美容師のような、とにかく中性的でオシャレな雰囲気の人でした。
彼は同じく20代位の女性と一緒に来ていました。

一緒にいる女性はスカーフをきちんと被っていたけど、男性は男なのでスカーフをかぶらず、礼拝堂の中に入ってきたんです。2人とも、私たちと同じく、いかにも観光目的で見学しに来た日本人って雰囲気でした。

女性がストールを被ってないと遠くからでも凄く目立つので、私達も最初「あれ、あの人、被ってないね。かぶるの忘れてるのかな?」と話していたんですが、近くを通り過ぎた時、「あれ?男性かも?」と思いつつも確証が持てませんでした。

そしたらね、色んなイスラムの人が、その男性を見て、女性なのに被り物をしていない!と思ったようで、彼にイスラム語や英語で「スカーフをした方が良い」「なぜスカーフをしないんだ?」と次々と説得したり、注意しだしたんです。

注意してくる人はなぜかイスラム男性ばかりで、イスラム女性は1人も注意してきませんでした。

私たちも「え、大丈夫かな。」とヒヤヒヤしながら、みまもっていました。

で、彼は英語で自分は男だと説明すると、相手は驚きつつ、納得して笑顔で去ってく人、注意した手前、バツの悪そうな顔をして去っていく人など色々いました。

でも、事情を知らないイスラム教の人が色んな方向に点在して休憩をとっていたため、彼が見学のために色んな方面を歩いていくと、違うイスラム教の人の近くを通るたび、理由を知らない人が次から次へとやってきては、質問したり、注意してくる為、毎回、説明してて大変そうでした💦

その人はたまたまおしゃれが好きなだけの男性っぽかったけど、もしLGBTの人だったら、一体どうなってしまうんだろガーンと思いました。。。

とにかく、向こうの方にとっては、女性がストールを被るって事はとても大事な事のようでした。

ようやく、1人の人が前の方に固まっていた外国人の集団の中に戻り、仲間たちに「あの人、男性だよ」みたいに伝えると、周りもようやく納得して、ホッとした雰囲気が流れました。

どうやら、トルコの方ではあまり中性的なオシャレを楽しむ人は少ないようです。なので、中性的な見た目の方は質問ラッシュに気をつけてね。

一階でのお祈りは男性も女性もできますが、2階は女性だけがお祈りができる仕組みでした。
お祈りしてる人たちは、一階は男性とお婆さんなどの年配女性しかおらず。
二階には女児とか、まだ結婚前の若い女性が多かったです。
日本人の観光客でも、2階は男子禁制で、女性しか上がって見る事はできません。

なんで、あんなに執拗にイスラム男性は彼の事を注意して
きたのか。
なぜ、若い女性は1人も一階で祈らないのか?
女性は男性と距離を置く掟でもあるの?

と謎に思って調べてみると、どうやらイスラムでは独身の男女は同じ空間にいるだけで法律違反で罰せられるらしく、デートや婚前交渉は当然NGで、結婚までは異性とは目も合わせないように暮らすのが普通らしい。

特に女性の親は女性が結婚するまでは襲われたり、自ら道を外さないよう、街に1人で出るのもなかなか許されず、細心の注意を払って鳥籠に入れるように厳しく管理して暮らすのが普通で、結婚するまで自由はないんだとか。
独身女性は既婚者と違って派手な色のストールを被り、眉毛も整えてはいけないらしい。だから、ストールの色や眉毛を見ると独身か既婚者かわかるんだって。

そして、女性達は結婚すると、頭のストールは黒か茶色の地味色になり、眉毛を整える事ができ、外出も自由にできるようになるらしい。

(後略