声優がデビューするまでの道のりといえば、養成所を経てオーディションによってアニメ業界に入ることが一般的といえるでしょう。しかし実際にはそのキャリアは千差万別であり、意外な職歴を持っている有名声優も少なくありません。

【画像】えっ…?ウソでしょ!? もともと「声優」になるつもりはなかった人気声優たち(5枚)

 たとえば『エヴァンゲリオン』葛城ミサト役や『美少女戦士セーラームーン』月野うさぎ役などで知られる三石琴乃さんは、デビュー前にアルバイトで生計を立てており、そこで「サンシャイン60」のエレベーターガールやスポーツクラブの受付といった仕事を体験しました。さらにその後20歳になると就職し、東京都庁の「環境保全局大気監視課」にて、光化学スモッグ注意報の放送などを担当したといいます。

 社会人として働きながら声優の勉強も続け、1989年にOVA『エースをねらえ! ファイナルステージ』の友代役で声優デビューを果たします。自身の代表作となるTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』の放送が始まったのは、それからおよそ2年と半年後のことでした。

 同じように社会人時代を経て夢を追いかけた声優としては、『SPY×FAMILY』アーニャ・フォージャー役や『葬送のフリーレン』フリーレン役などで知られる種崎敦美さんが挙げられます。

 種崎さんは『美少女戦士セーラームーン』の影響で幼い頃から声優という職業に興味を持ち、カセットテープに自分の声を吹き込むなどの遊びを行っていたそうです。ただ、高校卒業後は専門学校や養成所には行かず、まずは地元の大分県から上京して会社員生活をスタートさせました。そして堅実に資金を貯めてから養成所に入所し、本格的に声優の勉強を進めたといいます。
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 その後本格的に声優としてブレイクしたのは2020年の頃であり、長い下積み期間があったことでも知られています。1月12日にYouTube上で公開された「日テレNEWS」のインタビュー動画では、そうした人生経験を踏まえた上で、夢を追う人に向けて「本当にやりたいことだったらいろんなものに惑わされずに信念大事に突き進んでいったら良いのではないか」というエールを送っていました。