「大きすぎる人工乳房」を強調する教師の服装が物議 沈黙した学校の対応にも批判の声が
多様性? それとも単にモラルの問題か?
カナダのトロント郊外の高校に勤める、あるトランスジェンダーの女性教師が物議を醸している。
【衝撃の動画】バストが大きすぎて、学生も集中できなさそう…
きっかけは、同校の生徒が同教師の姿を撮り、ネット上で公開したことだった。地元紙「トロント・サン」によれば、工芸のクラスを担当するその教師は昨年から女性を自認するようになり、名前も女性名に変えた。それまでは、男性として同校の教師を務め、男性名を使用していた。
現在、彼女は巨大な人工乳房を持っており、録画された動画では、それを強調するかのようなトップスにショートパンツという服装で授業をおこなっている。
別の日に撮影された写真でも同様にロングヘアの金髪のウィッグを被り、ボディラインを強調する服を着用している。そして、どの写真でもカットソーから乳首の形が透けている。
以前から生徒や保護者からは「教育の現場に不適切だ」、「性差別的だ」といった苦情はあったようだが、同紙によれば、動画がバイラルになって以来、学校に対応を求める問い合わせが相次いでいるようだ。
だが、同地区の教育委員理事会の理事長は、同地区では「学生、教育スタッフ、保護者、およびコミュニティメンバーが、性自認と性表現に基づく差別なしに公平に扱われる権利を認めている」とし、「ジェンダーの権利を支援する」と述べている。
そして、それが「教育委員会が取っているスタンス」であると、同紙に回答している。
また、理事会は現在、この教師が「安全に勤務できるようにするためのプランを作成中」だと述べており、具体的なプランが作成されるまでの間も、抗議があろうとも、彼女は通常どおり授業をおこなえると述べている。
一方、雇用問題を専門とする弁護士は、学校および教育委員会の意見に反対の意を示している。同氏は、教師としてプロフェッショナルにみえない彼女の服装を「支援する」ことは、ジェンダーの権利の推進を妨げるものになるだろうと、主張している。また、「乳首を透けさせて女性の胸を誇張するような姿は、私には性差別のようにみえる」とも語る。
「女子生徒たちのなかには、不快に覚えるだけでなく、馬鹿にされているようにすら感じている人もいると思います」
実際に、各紙の報道によれば、生徒のなかには、この教師の授業に参加しなくなった者もいるようだ。
同紙で社説を執筆するアンソニー・フューリーもまた、教育委員会、および学校側が、この件を「トランスジェンダーの権利」として扱い、結果的に「何も対応しようとしていない」ことについて、違和感をあらわにしている。
あのような格好で教師に教鞭をとらせている学校側の対応は「正常ではない」し、本来「学校側はこの教師に対し、教育の場にふさわしい服装をするように促すべきだ」と主張し、「保護者(および生徒)が気を揉むのは正しい反応だ」と記している。さらに、「これはトランスジェンダーの権利とは関係のない別の問題だ」と語っている。
「バイラルになったのは、彼女がトランスジェンダーの教師だからではない。教師である彼女の服装は、教育の現場に不適切であると多くの人が認識しているからこそバイラルになったのだ」
「これは、行き過ぎたお目覚め文化やポリティカルコレクトネス」だと苦言を呈している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fd7ea9f01d4d210fb7c61515e0884c9915b4a45