豊田織機、豊田鉄郎会長が退任 後任に寺師トヨタ元副社長

 豊田自動織機は29日、豊田鉄郎会長(78)が退任し、後任にトヨタ自動車の寺師茂樹元副社長(69)を内定したと発表した。

 豊田氏は相談役に退き、昨年6月に副会長に就任した大西朗前社長(66)は、代表権のない取締役となる。6月の定時株主総会などを経て正式決定する。

 豊田氏はトヨタ社長だった故豊田英二氏の次男。2005年に社長に就任し、13年6月から会長を務めている。寺師氏は技術者で、自動車の電動化などに関する知見が買われたという。

 豊田織機では今年1月、産業機械用エンジンや自動車用エンジンで認証不正が新たに発覚。国土交通省は、再発防止を求める是正命令を出すとともに、産業機械用エンジン3機種について、国の認証「型式指定」を取り消す手続きを始めた。

 同社は「認証不正問題の引責ではなく、再発防止も含めこれから前に進むため新体制とした」と説明している。 

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