自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり29日、国会内で衆院政治倫理審査会(政倫審)が開かれた。
審査会が行われた国会内の第5委員室には、2022年7月に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の肖像画が掲示されていた。

二階派の武田良太事務総長への質疑に立った立憲民主党の寺田学衆院議員は「この第5委員室、後ろに安倍晋三さんの肖像画が飾られています」と言及。
「明日(3月1日)は安倍派の方4名がお話をするが、安倍晋三さんが出された『こういう裏金づくりはもう止めよう』というものがどういう理由で撤回されたのか質疑をしていくことになると思います」と述べ、
3月1日に予定される塩谷立座長、西村康稔前経産相、松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長の安倍派(解散決定)幹部4人が、安倍氏の肖像画の前で審査会に出席することになることに触れた。

安倍派の裏金問題をめぐっては、2021年11月に派閥会長に就任した安倍氏が、それまで派内で続いていたキックバックの慣行を廃止する方針を決めたにもかかわらず、安倍氏の死後の2022年8月に幹部間の協議で、廃止方針が撤回されたことが分かっている。

当時、派閥の事務総長を務めていた西村氏ら幹部が、安倍氏の肖像画の前でどう説明するか、注目されている。

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