英トラス前首相「ディープステート」連発 「陰謀論拡散」と非難集中

英与党・保守党のトラス前首相(48)が2月下旬、陰謀論者が好んで使う「ディープステート」という用語をくり返し、非難を集めている。

 最大野党・労働党のスターマー党首は28日、「保守党はいつ統治を諦め、(地球は平らだと誤った主張をする)地球平面協会の政治部門になったのか」と皮肉った。

トラス氏は21日、米FOXニュースへの寄稿で、西側諸国における保守派の重要性を強調。
2022年10月に在任50日未満で首相を辞任した責任を「ディープステート」に転嫁するとともに、「グローバル左翼」や「左翼エリート」を敵視し、
「ディープステートの腐敗に立ち向かい、自由世界をリードできる人物が必要だ」と訴えた。

 また、米メリーランド州で22日に開かれた政治イベント「保守政治活動会議(CPAC)」に登壇。
政治家の手中にあった権力がディープステートに移ったとして「彼らがすべてを動かしている」と持論を展開した。

 さらにトランプ前大統領の元側近バノン氏とともに番組に出演し、英紙フィナンシャル・タイムズを手に持って「彼らはディープステートの友だちだ」と根拠のない主張を振りまいた。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/25958736/