経済的な理由などから生理用品を十分に手に入れられない学生に「奨学ナプキン」を提供してきた大王製紙が3月1日、2023年度の奨学生を対象とした最終アンケートの結果を公表した。

2022年4月に始まった奨学ナプキンは、さまざまな事情で生理用品の入手に困っている学生2000人を対象に、生理用ナプキンを1年間無償で配布する取り組み。最終のアンケートを昨年12月に実施し、小学生から大学生まで1170人の奨学生から回答を得た。

アンケートでは、社会の生理に対する理解を求める意見も多く寄せられた。

「生理の症状には個人差があることを知ってほしい」「生理による体調不良は甘えだ、ズル休みだ、といった考えをやめてほしい」など周囲の理解不足に悩む声も多く見られたという。中には「生理でもプールに入れという先生がいる」との声もあり、教員に対しても生理教育が足りていない実態がうかがえた。

「トイレットペーパーと同じように、どのトイレにもナプキンが置いてある社会になってほしい」「被災時にも十分な量を配布できるようになってほしい」など、社会的なサポート不足を指摘する声もあった。また、「生理休暇がもっと使いやすくなってほしい」「生理で休む場合は欠席日数にカウントしないでほしい」など、生理での休みに関する要望も見られた。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_65e14a6de4b013678e149f83