手術なしで性別変更 認められた当事者に新たな戸籍謄本 岡山
2024年2月27日 18時06分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240227/k10014372391000.html

性同一性障害と診断され、今月、生殖能力をなくす手術を受けずに女性から男性への性別変更が認められた岡山県の当事者が27日、新たな戸籍の謄本を受け取り、喜びを語りました。

岡山県新庄村の臼井崇来人さん(50)は27日、代理人の弁護士と岡山市役所を訪れ、両親との続柄の欄が「長女」から「長男」に変更された戸籍の謄本を受け取りました。

臼井さんは性同一性障害と診断され、8年前、戸籍上の性別を「女性」から「男性」に変更しようと裁判所に申し立てましたが、性別変更の要件として法律で定められている、生殖機能をなくす手術を受けていなかったため、退けられました。

しかし去年10月、最高裁判所が別の人の申し立てに対し、この法律の要件は憲法に違反して無効だと判断しました。

臼井さんはこれを受けて改めて申し立て、今月7日、岡山家庭裁判所津山支部で性別変更が認められました。