
ケラチン・マイクロスフェア・ジェルが毛包を標的とし遺伝子発現を促進することにより、マウスおよび体外ヒト細胞で毛髪を再生させる
筑波大学の生物工学者が開発したケラチン微粒子をベースにしたゲルが、マウスで育毛効果を実証した。 ヒトでの有効性はまだ確認されていないが、ACS Applied Bio Materials誌に発表されたこの最初の結果は、微粒子が皮膚に浸透して毛包に到達し、発毛を誘導する能力を確認したようだ。
皮膚は外来の脅威から身を守るバリアーとして機能する一方で、治療用分子の浸透も妨げる。 最近の研究では、治療物質を含むある種の微粒子が、このバリアを通過して毛包に運ぶことができることが示唆されている。
この研究では、水溶性の酸化ケラチンからなるゲル(ケラチン・ミクロスフェア・ゲル)をマウスの皮膚に局所的に塗布すると、毛包の毛乳頭細胞における細胞増殖と発毛に関連する遺伝子の発現が有意に増加することが実証された。
マウスでは、このケラチン・ミクロスフェアが発毛を刺激する。 毛髪の成長は塗布後2日目に始まり、その後の成長速度は加速する。 新しいケラチン・マイクロスフェア・ジェルの効果は、発毛促進剤として知られるミノキシジルに匹敵する。
処理した皮膚組織サンプルの遺伝学的分析から、毛周期と皮膚の恒常性の調節に関与する遺伝子の発現がポジティブに調節されていることが明らかになった。In vitro試験でも、ヒト組織サンプルでこれらの効果が確認された。
これは、ケラチン・ミクロスフェア・ジェルの毛髪成長に対する特性を示す最初の証拠である。 ケラチンは毛髪と皮膚の主成分の一つであるため、育毛剤としての応用は安全で効果的であり、副作用も無視できると考えられる。
https://www.gilmorehealth.com/hair-loss-breakthrough-keratin-microsphere-gel-initiates-hair-regrowth-in-days-by-directly-targeting-follicles-and-boosting-gene-expression/