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「放送は副業」呼ばわり、TBSが直面する株主総会の難題
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ところで、TBSがなぜ、半導体製造装置という畑違いの会社の株を持っているのでしょうか。
東京エレクトロンは1963年11月設立で、大手商社の日商(現・双日)の営業マン2人が無一文で独立して立ち上げた会社です。その際、出資者として頼ったのがTBSの技術局長。2人のうちの1人が、TBSに放送機材を納入する営業担当だったのです。
時代が大らかだったからともいえるのですが、技術局長はTBS上層部に働きかけてくれて、2人は首尾良くTBSから500万円の出資を引き出すことに成功。TBS出身でもない2人が、TBS全額出資の子会社として、東京エレクトロンを立ち上げたのです。
その東京エレクトロンは、今や世界4位の半導体製造装置メーカーです。2018年3月期にTBSが東京エレクトロンから得た配当収入は、保有株数から計算するとざっと38億円です。TBSの配当収入総額は80億円でしたから、東京エレクトロン1銘柄で配当収入の半分弱を占めていることになります。