中国投資は勧めず-ゴールドマンのウェルスマネジメント幹部が警鐘

2024年3月5日 7:35 JST

>中国経済は向こう10年に着実に減速する見通し-モサバルラマニ氏

>中国の政策と経済データは不透明、成長の3本柱は弱体化

ゴールドマン・サックス・グループのウェルスマネジメント事業の最高投資責任者(CIO)によると、中国の大幅な株安は、同国への投資を正当化するほどではないという。

  シャーミン・モサバルラマニCIOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「どの顧客も尋ねるのは、中国が割安に見えることから、最悪のニュースは織り込み済みなのかという点だ」と述べ、「われわれの考えは、中国に投資すべきではないということだ」と語った。

  モサバルラマニCIOは、中国経済が向こう10年に着実に減速する見通しを含め多くの理由を挙げた。中国は不動産市場とインフラ、輸出というこれまでの成長の3本柱が弱体化することで苦戦を強いられると予想。中国の政策策定が明確でない上、経済データがまだら模様で、中国投資への懸念を高めていると指摘した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-04/S9UAT6DWRGG000