火山の超巨大噴火は大冷却をもたらすか? 研究は否定的

最も強力な火山に関しては、研究者たちは長い間、噴火後の地球規模の冷却(火山の冬と呼ばれることもある)が人類に脅威を与える可能性があると推測してきた。 これまでの研究では、地球全体に何らかの冷却が起こるという点では一致していたが、その程度については意見が分かれていた。 推定値は華氏3.6度から14度(摂氏2度から8度)の幅があった。

Journal of Climateに掲載された新しい研究では、NASAのゴダード宇宙研究所(GISS)とニューヨークのコロンビア大学のチームが、高度なコンピューターモデリングを使って、トバ地震のような超巨大噴火をシミュレートした。 その結果、最も強力な爆発であっても、噴火後の冷却は華氏2.7度(摂氏1.5度)を超えないことがわかった。

「我々が発見した比較的緩やかな温度変化は、人類や生態系に地球規模の大災害をもたらす確たる証拠を、なぜ単一の超巨大噴火がもたらさなかったのかを説明できるかもしれない」と、NASA GISSとコロンビア大学の研究者である筆頭著者ザッカリー・マクグローは語った。

超巨大噴火と認定されるには、火山は240立方マイル(1000立方キロメートル)以上のマグマを放出しなければならない。 このような噴火は非常に強力で、しかも稀である。 最も最近の超巨大噴火は、22,000年以上前にニュージーランドで発生した。 最もよく知られている例は、約200万年前にワイオミング州のイエローストーン・クレーターを爆破した噴火だろう。
https://www.nasa.gov/earth/can-volcanic-super-eruptions-lead-to-major-cooling-study-suggests-no/