ドナルド・トランプ前米大統領は5日夜、大統領選挙の共和党指名候補争いの「スーパーチューズデー」で大差の勝利を確実にし、支持者を前に勝利演説で「アメリカを取り戻す」と宣言した。一方、対立候補のニッキー・ヘイリー元国連大使は1州で勝利確実となり、3日の首都ワシントンに続く予備選2勝目を挙げたが、この日は演説をしなかった。
共和党はこの日、11月の大統領選の党候補者選挙を15州で開いた。BBCが提携する米CBSニュースによると、トランプ氏はうち13州で勝利を確実にした。対立候補のニッキー・ヘイリー元国連大使は、北東部ヴァーモント州で唯一、勝利が確実な情勢となった。
トランプ氏は同日夜、フロリダ州の私邸マール・ア・ラーゴで演説。冒頭、「スーパーチューズデーと呼ばれるのには理由がある。これは大きな日だ」と述べ、アメリカを「取り戻す」と宣言した。ヘイリー氏については一言も触れなかった。
また、識者らから「決定的な」勝ちっぷりだと言われたとし、アメリカの好転を図っていくと表明した。
トランプ氏の演説の大半は、これまでの選挙運動で訴えてきた内容の繰り返しだった。11月の本選挙で民主党の現職ジョー・バイデン大統領と再び対決することを念頭に、バイデン氏を「アメリカ史上最悪の大統領」だとした。
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