世界で一番稼ぐ年金基金、それが日本のGPIFだ。3月末~4月初めに約2兆円のリバランス売りを想定。株式市場への影響は軽微で押し目買いの好機とせよ

●GPIFの運用方針転換が奏功し、運用資産額、収益力とも世界トップクラス
 GPIFは従来、安全重視で国内債券を中心とした資産配分で運用を行ってきた。だが、国債利回りが極端に低下し「年金財政上必要な運用利回りを確保できない」との結論を下し、アセットアロケーションを「国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に25%ずつ均等に投資する」とのスタイルに改められた。これが奏功して大きなリターンを叩き出せるようになった。

 世界の年金基金におけるGPIFの地位は堂々の第1位である。2番手がノルウェーのGovernment Pension Fund(政府年金基金)、3番手が韓国のNational Pension(国民年金公団)である。先ほど述べたように2023年末のGPIFの運用資産額は224兆円で年間リターンは34兆円。年率で19%ものリターンを出し34兆円も稼いでいる年金基金は他にない。世界で一番稼ぐ年金基金、それが日本のGPIFである。2001年からスタートした累積運用収益は132兆円に達している。もの凄い金額だ。

●残念なメディアの偏向報道。四半期成績が少しマイナスで責任論を大騒ぎ
 運用成績は四半期ごとに開示されるが、わずか3カ月の運用成績が少しでもマイナスだと「GPIFの運用がマイナス」などと大々的に報道し、「年金支給額が減らされる! 」「何でマイナスの運用なんかしているんだ! 」「責任者出てこい! 」との世論が毎度起こるが、2023年のような順調な成績だと小さく報道されるだけである。メディアは国民の不満や不安を煽ることばかりに躍起で、バイアスをかけずもっと公平な報道ができないものだろうか。私はいつもそう思う。

 ここから重要な話になるが
以下ソース

https://news.yahoo.co.jp/articles/ef886e29304a50eea50d6c760accb83a932cb725