大門広治容疑者(52) [542891587]
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“父を罪に問う” 家族はそのとき…
里帆さんは2022年5月、母親と佳樹さんに同席してもらい、父親本人がどう思っているのか初めて尋ねることにした。そのとき、里帆さんが録音した音声記録が残っている。
里帆さん:児相に行ってから今までちゃんと話を聞いたことがなかったから。どう思っているのかなって。
父親:私は何を言えばいいわけ。
話そうとしない父親。しかし、佳樹さんが席を外すと少しずつ口を開き始めた。
里帆さん:私を性的対象と見始めたのはいつなんだろう?
父親:……
里帆さん:いつなんですか?
父親:中学生くらいとか、そんな時じゃないかな…
里帆さん:快楽のため?性的嗜好のため?
父親:はっきり…理由とかははっきり…これという理由は無い…わからない…言葉にして出せない。
里帆さん:私が傷ついているとか、そんなことも全く考えなかったということでしょ?
父親:そういうことをやるってことは…私がバカなんだろうな..。だから、考えることができなかったんだろうな。自分が愚かだってこと。
里帆さん:避妊していない時もあって、私があなたの子どもを妊娠したらどうするつもりだったの?
父親:もしそういったことになっていたら、“堕ろす”ことになっていたと思う。
性的虐待の事実を認めた。父親が書き記した「反省文」も残されている。
『自らの欲望を優先させた結果、娘を用いて自らの性欲を満たしました。大変申し訳ございませんでした』
里帆さんが望んで得た「父の告白」だった。しかし同時に、心は大きく揺れ動いた。
里帆さん
「全く知らない人からレイプとか、もちろん辛いんですけれども、それだったら家族も親族も総出でその人を恨めるし。私も恨み切れる。だけど、どうしても血がつながっている実の親だから。憎み…一生憎み切れないと思います、今はそう思います」
それでも2023年3月、里帆さんは葛藤しながらも、父親に対する告訴状を警察に提出した。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/907137?page=3
里帆さん
「まずはやっとここまできたかなと。(被害は)終わっているけど、自分の中で終わったわけではないので。父親を処罰として問いたい。責任を取ってもらいたい」
しかし父親を罪に問うことを、ほかの家族全員が受け入れたわけではなかった。それは里帆さんの祖母、つまり父親の実の母に被害を伝えたときのことだった。
里帆さん
「ショックを受けるかもしれないんだけど、パパから中学校2年から高校2年の間まで、計10回位、実の親なんだけれどもレイプされていた」
父親の母
「そうかい…」
里帆さんの母
「お義母さん聞いたんじゃないの?」
父親の母
「この前聞いたけど…」
里帆さんと佳樹さん
「え?え?」
父親の母
「私は聞きました。私は聞いたことあるけれども。でも今は何もないんだろう?『(息子に)何いっとるん』文句言って、怒った」
息子からすでに打ち明けられ、叱ったという。一方で、過去の話だとして表沙汰にしないよう里帆さんらに求めてきた。
父親の母
「頼む。お金ならいくらでもあるから」
里帆さん
「お金じゃないよ、ばあちゃん」
父親の母
「家族を売って気持ちいいの?」
里帆さん
「気持ち良くはないよ」
父親の母
「私ここにおられんくなるよね。この家も全部売ってしまうよ。あんた、今もやっているなら別だけど、それでいいわけ?」
佳樹さん
「ご自身の話だけですか。彼女のことを心配してください」
父親の母
「しとる。(息子は)きちっとしている子だったからね。絶対にそんなこと…」
里帆さん
「だからしたんだって」
さらに、里帆さんを幼いころから誰より可愛がってきた親族の男性も、激しく抵抗した。
親族の男性
「バカなことを考えるな」
里帆さん
「私が訴えるのはダメなのことってこと?」
親族の男性
「そうだよ。お前が今考えていることはダメなことだよ。親子で裁判なんかして決して良いことなわけあるか。もうちょっと色々な違う考え方があるやろ、もうちょっと」
“家族の崩壊”。里帆さんが長年抱えていた不安が、現実のものとなった。では里帆さんの母親は、これまでの出来事をどう捉えているのか。今回、取材に応じた。
母親「自分の中でも“疑似家族”を演じていた」
夫とはすでに離婚しているが、里帆さんの一番近くにいながら、気付かなかったのか。尋ねた。
里帆さんの母親
「兆候があったのかと言われたら…そういう風に見ていないから、わからないというのが…本当です。家庭内って一番安心する場所じゃないですか?その中で疑うような生活ってしないですよね」
「気づかなかった」、そう繰り返した。
しかし里帆さんは、児童相談所に一時保護されて以降の母親の対応について不信感を抱き続けている。里帆さんが通院していたクリニックの面接記録には、別居していた父親が家を訪ねてきても、母親は黙認していたことなどが記されていた。
【クリニックの面接記録】
母親「別にいいでしょ」「パパはそういうことせんから」
さらに…
【クリニックの面接記録】
母親「私の方が辛いのよ。娘がこんな目に遭って、旦那に裏切られたんだから」
こうした自身の一連の対応については、今どう思っているのだろうか。
里帆さんの母親
「正しくないです。正しくないと思いますよ。多分どこかで自分の中でも“疑似家族”を演じていた、それが正解となっていたのかもしれない。申し訳ないって…あの子の人生…こんな形にしてしまって。なんて自分が愚かなんだろうとしか思わないですよ」 オナニー娘に見られて無視されてる俺のほうがマシ!! 父親は家を出て行くことになり、性的虐待は無くなったが、別居先は家の真裏のアパートだった。父親が立ち寄ることもあり、里帆さんは逃げるように東京の大学へと進学した。
そして一昨年、19歳年上の佳樹さんと出会う。佳樹さんは里帆さんの過去を、すべてを受け入れてくれた。
これもなぁ、んー……… 旦那以外全員被害者のこと一番に考えてなくて辛くなる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています