志賀原発周辺のモニタリングポスト欠測 多重化した通信、機能せず
能登半島地震後に北陸電力志賀原発(石川県)の周囲で放射線量を測るモニタリングポストのデータの一部が把握できなくなった問題で、複数の通信回線が全て不通になったことが原因とみられることが分かった。過去の災害を教訓に進めていた通信の多重化が機能しなかったことになる。
7日の原子力規制委員会の定例会で、事務局の原子力規制庁が報告した。
規制庁によると、志賀原発周辺の116カ所のモニタリングポストのうち、原発から15キロ以上離れた18カ所のデータが一時確認できなくなった。徐々に確認できるようになり、1月31日までにすべて復旧したという。
規制庁などが現場を確認したところ、モニタリングポスト自体には損傷は確認されず、測定もできていた。地震によって通信ケーブルが断線したり、基地局の電源がなくなったりして、データが送れなくなったことが原因と考えられるという。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASS2761BCS27ULBH00G.html