大阪府、訪日客から「徴収金」検討へ 観光公害対策
大阪府の吉村洋文知事は6日、府内に宿泊するインバウンド(訪日外国人)に一定額の負担を求める「徴収金」制度の創設を検討すると表明した。既に導入している宿泊税とは別に徴収し、観光資源の保護やオーバーツーリズム(観光公害)対策に充てる。導入されれば全国初といい、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)が開幕する同年4月の運用開始を目指す。
吉村氏は府庁内で記者団に「大阪への外国人観光客は確実に増えていく。街の美化など地域住民との共存が重要な課題になる」と述べた。4月にも有識者会議を設置し、対象となる宿泊客や徴収金の額などを詰める。
府は現在、1泊7000円以上の国内外の宿泊客を対象に100〜300円の宿泊税を課税している。吉村氏は徴収額について、宿泊税と同程度になるとの見方を示した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF067DK0W4A300C2000000/