
去年12月にSNSでカナダにいると明かし、亡命宣言をした香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)さんに対し、テレビ東京が世界のメディアで初めて、現地・カナダでの独占インタビューに成功しました。
アグネスさんはその中で、カナダ行きが決まる前、香港の当局から「スパイ行為」を強要されたことを明らかにしました。
「香港国家安全維持法」違反の罪で逮捕され、保釈中だったアグネス・チョウさんは去年、香港政府に異例の形で留学を認められ、カナダに渡りました。
しかしその後、香港の状況や身の安全を考え12月に事実上の亡命を宣言し、先月には香港警察によって指名手配されていました。
そして今月に入り、現地カナダでテレビ東京の取材に応じました。
香港政府が去年、留学を認めた理由を尋ねたところ、
「たぶんこの3年間何も(政治的な活動を)やってなかったというのも理由の一つ。
あと実は去年、国安警察にカナダについて聞かれているときに「これからカナダに行っても警察と協力しませんか」という話もあった。
私は断ったが、実はこういうやり方は中国政府によくあるやり方だ」と語りました。
カナダに渡るにあたり、香港当局から、海外にいる民主活動家などに対する情報提供、いわゆる「スパイ行為」を強要されたと明らかにした形です。
アグネスさんはその申し出を断ったといいますが、「断ったら(カナダに)行けないんじゃないかなという可能性もありますから本当にもう怖かった」と当時の心境を明かしました。
実はこれまでも、香港警察は他の活動家に「スパイ行為」を強要したと報じられています。
さらに、中国本土の警察がアメリカ、カナダ、イギリス、日本など海外で違法に設けた拠点も明るみになっているなど活動家たちへの圧力を強めています。
https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/wbs/newsl/post_292249