4年前、横浜市の中学校に通っていた女子生徒が自殺した問題を受け、第三者委員会が8日、女子生徒の自殺は同級生によるいじめが原因とする調査結果を公表し、学校側の対応の問題点などを指摘しました。
この問題は横浜市の学校に通っていた女子生徒が、中学2年だった2019年10月下旬から不登校になったあと、「自殺の原因は同級生によるいじめがつらかったから」などと書き残し、2020年3月に自殺したものです。
第三者委の調査報告書によりますと、女子生徒は複数の同級生から数か月にわたってからかわれたほか、同級生から無料通信アプリ「LINE」でブロックされるなどしたということで、第三者委はこれらをいじめと認定し、女子生徒の自殺の原因となったと指摘しました。
一方、学校側の対応については、女子生徒から相談を受けたあとに行った関係する生徒への事実確認が不十分であったとした上で、女子生徒の問題が学校全体で経過を追うべき「いじめ」と認知されておらず、複数の教員による組織的な支援が行えていなかったなどと指摘しました。
また、横浜市の教育委員会が、女子生徒の自殺後に学校が主体で行った基本調査の最終報告書から「いじめ」の表記を全て削除するように指導したことについては、「学校がいじめの事実に向き合っていない印象を与え、遺族が学校に対して不信を抱いたとしても不思議ではない」とし、「基本調査の目的を逸脱し、誤っているというほかない」と厳しく批判しました。
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