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浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)の実務トップである池田行信(ぎょうしん)総長(70)が8日、定期宗会で辞任を表明した。総長選挙の結果、和歌山県海南市の浄国寺住職、荻野昭裕(しょうゆう)氏(68)が新総長に選ばれた。同派は布教伝道を巡る執行部の方針に一部の僧侶が反発し、混乱が続いている。

 池田氏は2024年度の宗務の基本方針と予算が可決された後、「明年度の方向性をつけることができ、責任の一端を果たせた。これを機に(執行部)総辞職の決意を固めた」と辞任を表明した。

 池田氏は昨年5月31日に就任したばかりだった。

同派の総長は、宗祖親鸞の血筋を引くとされる門主が複数の候補者を指名し、宗会での選挙で決める。
大谷光淳(こうじゅん)門主(46)はこの日、改めて池田氏と執行部のナンバー2にあたる筆頭総務の荻野氏を候補に指名。