搬送中の救急車が道を間違う、病院到着遅れ患者死亡…医師「全く影響がないとはいえない」
備北地区消防組合消防本部(広島県三次市)は8日、病人を搬送中の救急車が道を間違え、転院先の病院への到着が約30分遅れ、患者が死亡したと発表した。同本部は遺族に謝罪するとともに、再発防止に向けた事故調査委員会を設置した。

発表によると、7日午後3時頃、三次市内の病院から70歳代の女性を広島市内の病院に転院搬送。中国自動車道を走行中、広島北ジャンクションで広島自動車道に入るはずが、そのまま中国道を進んだという。女性は搬送時に 昏睡こんすい 状態だったが、車内で心肺停止となり、搬送先の病院で死亡が確認された。

搬送先の病院の医師は「死亡と遅延に全く影響がないとはいえない」との見解を示したという。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20240309-OYO1T50000/