「神龍を呼んで」韓国、イギリス、中国外務省も…鳥山明さん死去に世界から追悼の声 NYタイムズ紙「何世代にもわたり漫画家に影響を与えた」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba4ac27340cf40f4b9d2d8e2e06a138eb59617b8
中国では「Dr.スランプ」や「DRAGONBALL」のアニメがテレビ放送され、人気を集めています。
鳥山さんの訃報は速報で伝えられました。
中国外務省の報道官は8日の会見で、「心からお悔やみ申し上げます」と哀悼の意を示したうえで、鳥山さんの漫画は中国でも人気が高いとして「私たちは、日中文化交流と日中友好のために積極的に参加するより多くの日本の有識者が現れることを期待し、信じています」とコメントしました。
訃報は中国のSNSの検索ランキングでもトップになり、「私にとって最も偉大な漫画家です」「世界にDRAGONBALLとアラレちゃんを連れてきてくれてありがとうございます」などの書き込みがありました。
中には、「仙豆を食べて!」「ドラゴンボールを7つ集めて神龍を呼んで、また会おう」など、「DRAGONBALL」に出てくるキャラクターやアイテムにちなんだコメントもありました。
©バード・スタジオ/集英社
韓国でも日本の報道を引用する形で速報されました。
韓国のファンは「子供の頃にいっぱい読んだ。懐かしいです」「残念です。私の少年時代を共にした漫画の作者だった」などと悲しみの声が聞かれました。
タイでドラゴンボールの翻訳をするピーポーさんは、鳥山作品がきっかけで日本語を勉強し、翻訳家を目指したと振り返り、「先生のストーリーは説明が丁寧で、読者にも分かりやすい」「作品は傑作で、永遠に残ってほしい」と取材に答えていました。
中東メディアの「アルアラビーヤ」も訃報を伝え、イラクやサウジアラビア、エジプトでもファンが次々とSNSに追悼コメントを寄せています。
アメリカのニューヨーク・タイムズは、鳥山さんの作品がテレビ、映画、ゲーム界にも影響を与えたと論評し、「『Dr.スランプ』や『SANDLAND』は、海外でもよく知られ、何世代にもわたって漫画家に影響を与えている」と称えました。
イギリスのBBC放送も「史上最も影響力があり、最も売れた日本の漫画の一つである『DRAGONBALL』の作者が死去した」と伝えています。
マンガファンが多いフランスでも、「DRAGONBALL』はフランスにおける漫画界の成功の原点」だと高く評価しています。
鳥山さんは、2019年にフランス政府から芸術文化勲章を授与されていました。