上川陽子外相は11日、東京都内での経団連との懇談会で講演する。経済力を使って相手国や企業に圧力をかける「経済的威圧」に対抗するため、官民連携が不可欠だと強調。「自由で公正なビジネス基盤の確保に貢献する」と訴え、政府の縦割りを打破し緊密な情報交換体制を築くと表明する。外交を通じて経済力向上に寄与することで「失われた30年」から反転させると決意を示す。

 AI活用に関し「不完全な人間は人間を超える技術をコントロールできるのか」と危機感を示し、民間とも連携したルール作りが欠かせないと主張。日本が議長国を務める5月の経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会で議論を主導する方針を示す。

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